イバンカ氏が法規に抵触する恐れ 私用メールで職務関連の連絡か

 【ワシントン時事】米紙ワシントン・ポスト(電子版)は19日、トランプ大統領の長女イバンカ・トランプ大統領補佐官が昨年、私用アカウントのメールで数百回にわたり職務関連の連絡などを行っていたと報じた。

 情報保全に関連する法規に抵触する恐れもあるという。

 同紙が関係者の話として伝えたところでは、イバンカ氏は政権発足前の2016年12月、マイクロソフトのシステム上に、夫のクシュナー大統領上級顧問と共有のドメイン(インターネット上の住所)を設定。政権入り後も、そのドメインの私用アカウントを使い、自身の予定についてアシスタントらとメールで連絡を取るなどしていた。

 私用アカウントのメールで、政権の政策を議論したこともあった。周辺には、メールに関する規則の詳細をよく知らないと話したという。

 トランプ氏は大統領選で、民主党のクリントン候補が国務長官時代に私用サーバーで職務関連メールをやりとりしていたことを「(ニクソン元大統領が失脚した)ウォーターゲート事件より重大だ」などと繰り返し攻撃。大統領就任後も、しばしば非難していた。 

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