比、ベネズエラを予備調査=「超法規的殺害」を問題視-国際刑事裁

 【ブリュッセル時事】国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ)のベンスダ主任検察官は8日、フィリピンとベネズエラの政権が麻薬組織や反政府勢力に対し、国際法に違反する過剰な弾圧を行っている恐れがあるとして、予備的な調査に着手すると発表した。人道に対する罪の適用が視野にあるものとみられる。
 主任検察官は声明でフィリピンに関し、2016年7月以降、麻薬犯罪撲滅を目指すドゥテルテ大統領の「麻薬戦争」の取り組みに際し、「数千人の人々が違法薬物の使用や取引への関与を理由に殺害された」として超法規的な殺害を問題視。ベネズエラでは「反政府デモを鎮圧する目的で過剰な武力が用いられている」と懸念を示した。
 フィリピンとベネズエラはいずれもICC設立条約の締約国で、ICCが管轄権を行使できる。(2018/02/09-06:10)

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